せきかわ工芸について

金属加工の街・燕市で、1995年からチタンの加工に特化し、
マグカップやシェラカップなどのアウトドア製品を手がけてきました。

得意とするのは、燕市の伝統技術「ヘラ絞り」。

素材の性質を判断しながら機械の制御ひとつで成形を行うへら絞りは、
職人的な勘が必要で、ひと通りの加工を覚えるまでに、
平均して10年ほどかかると言われます。

加工後の研磨や洗浄なども含めた、一気通貫の生産体制。
長年の経験と感覚を元に、職人が一つ一つ製品を生み出しています。

「チタン加工」のパイオニア

せきかわ工芸がメインに手がけるのは、チタン製品。ステンレス製品が主流の燕三条地域では珍しい会社です。チタンは軽量な上に、とても丈夫。酸や海水に対しても高い耐食性があり、金属アレルギーが出にくい優秀な素材です。その反面、金属の中でも特に加工が難しいという一面もあります。まず、熱伝導が低いため、加工する際に熱が逃げません。工具と素材が破損する危険性が伴います。そして、「ヤング率(縦弾性係数)」が小さいことも大きな特徴。加工すると変形しやすく、加工の精度が低下します。扱いにくい素材だからこそ、熟練の高い技術が求められるのです。

燕の伝統技術「ヘラ絞り」

せきかわ工芸が得意とする「ヘラ絞り」は、新潟県燕市の伝統技術。金属の板を高速で回転させ、同じく金属でできた「ヘラ」を押し当て、ろくろのような要領で流線型に変形させていく加工法です。プレス機器とは違い、ヘラに伝わる感触で素材の変形状態を確認。その状態に合わせて、押し当てる力を加減していくという熟練の技が必要です。機械を導入する前は、木のヘラを用いた「手絞り」を行っていました。現在は機械を動かすことが多いものの、専門調理器具をはじめ、機械のサイズが合わない特殊な製品に関しては、いまだに手絞りを施すこともあります。「ヘラ絞り」をした後は、バリ取りの研磨やブラスト加工を施し、高級感のあるマットな質感に仕上げます。

元デザイナーが「一気通貫生産」

通常、金属加工会社は、発注時に届く図面をもとに加工を施します。言い換えると、図面がなければ、加工を請け負えません。その点、せきかわ工芸は、図面作成から最終工程までほぼ「一気通貫生産」。その背景には、代表・関川正幸の経歴が関係しています。関川は、もともと金属製品のデザイン会社で働くデザイナー。意匠図面の作成をしていました。やがて金属加工自体に興味を持ち、製造業にも携わります。そんな中、伝統技術「ヘラ絞り」に出会ったことがきっかけで、独立。せきかわ工芸を立ち上げました。そのため、せきかわ工芸では、加工内容が未確定、加工そのものが難しい製品の製造依頼でも承ります。

採用情報

せきかわ工芸では、一緒にものづくりをするスタッフを募集しています。

下記の募集内容にご興味のある方は、お問い合わせよりご連絡ください

募集職種

製造スタッフ(プレス工)

仕事内容

機械のオペレーター

雇用形態

正社員

勤務時間

8:00〜17:00

会社概要

社名有限会社せきかわ工芸
所在地〒959-1284 新潟県燕市杣木857-2
代表取締役関川正幸
設立1988年
TEL080-7508-8865
営業時間平日8:30〜18:00